現在看護師や助産師として活躍している方は世界中に沢山います。
しかし実は「そろそろ辞めたい」「他の仕事に転職したいな」などの本音をもちつつも、なかなか行動に移せず働き続けている方も多いのではないでしょうか。
あー！！もう看護師辛すぎ辞めたい。
けど経験少ないのに、今辞めて大丈夫なのかな。
辞めたら収入下がるかもしれないけど、後悔しないのかな。
実際に辞めた人の実体験を聞いてみたい。
そんな方に向けて、今回看護師助産師退職経験者の私なみあんがお伝えしたいことは以下の三つです。
- 看護師助産師は辛いなら辞めてもいい！
- 辞める前の準備と辞めた後の行動次第で後悔することは0！
- 人生一度きり、せっかくなら自分がやりたいことをやろう！
私なみあんは、総合病院と民間病院でトータル3年半助産師として勤務し退職。現在は結婚を経て行政の保健師に転職し、公私ともに楽しく生活しております。（現在は夫の転勤のため専業主婦ですが後々復職予定です）
下記に当てはまる方は、ぜひ最後までご覧ください。
- 看護師助産師辞めたいけどなかなか決断が出来ない
- 看護師助産師を今後続けるか迷っているので、辞めた人の経験談を聞いて参考にしたい
話し出したら長くなりますので、まず今回は私が「看護師助産師を辞めた理由」についてお話します。
この記事が、これからのキャリアプランに悩む医療職者の背中を押す一つのきっかけになったら嬉しいです。
看護職を辞めた理由
私が具体的に病院を辞めようと思ったのは、2年目の初め頃だったと思います。
理由はたくさんあるので、よくある一般的な退職理由は割愛します。以下のリンクを参照ください。
今回は私の辞めた理由となったより具体的な理由を４つご紹介します。
上司が楽しそうに働いていない
仕事がどんなに忙しいところでも、良い職場であれば病棟の雰囲気は明るいものです。
しかし私の働いていた病棟のスタッフルームの中は常にこんな上司たちで溢れてました。
・師長や今日のペアだったスタッフの愚痴に花を咲かせる人
・とりあえず座って10分に1回ため息をつく人
・論文や研究等の理由で休日に出勤する人（残業代なし）
これが数年後の我が身、、、と考えると全く未来に希望が持てませんでした。
プライベートの予定が立てられない
私の趣味は旅行です。頑張って働いて得たお給料で休みのたびに夜勤明けから飛行機にのっていろんな場所に旅行にいくことで日々のストレスを発散していました。
ただその旅行中でさえも、、
旅行中なのはわかってるんだけど、あなたの同期の子が休みになったから明日出勤してくれる？
同期の穴は同期同士で埋めるべきよね。
結局友達を置いて私1人1日早く帰宅して次の日出勤しました。
その他にも
1ヶ月前に休み希望を出してシフトも確定したから飛行機も全て予約していたのに、、
急に人が少なくなったから、休み出せなくなったわ。よろしくね。
シフトが1週間前まで出ないことも当たり前だったので、ただでさえ激務なのに自分の休みやストレス発散さえもままならない生活が私にとっては人一倍ストレスでした。
そもそもこの業界は不規則勤務なので他の一般企業と違い、全ての休みが休みをいただく立場。たとえ土日にある冠婚葬祭でも休みを貰うたびに「すみません」と言わないといけません。
休み希望を出すこと自体そもそも喜ばれるものでもないので（シフトを決めるのが面倒になるから）、旅行の話も職場内では無闇に話せませんでした。今思えば旅行好きな私にこのような環境での仕事は向いてなかったなと思います。
現在保健師に転職し、土日祝休みのときに旅行に行ったことがありました。すると週明けに「楽しかった？どうだった？」と上司や周りの同僚が笑顔で話しかけてきてくれたときは、本当に「辞めてよかった」と思いました。
看護師、助産師というのが恥ずかしい
私昔から看護師、助産師になりたかったわけではありません。
もともと私は地方の進学校卒なのですが1浪した上で大学受験がうまく行かず、「食いっぱぐれがない」という親の勧めで本来全く予定していなかった看護学科に進学し病院に就職しました。
就職する前日も「私なんで明日から助産師で働くんだろう」と思っていたことを今でもはっきりと覚えています。
ということで、最初はコンプレックスもあり周りの人に、自分が看護師、助産師であることを話すことをとても恥ずかしく思っていました。変わろうと努力はしましたが、病院を退職するまでこの気持ちは変わらなかったです。
向いてない気がする
もがきながらも働くうちに、周りと違ういくつかの自分の特徴に気が付きました。
・周りの顔色を窺いやすい（いわゆる繊細さんに近い）
産科はお産を取り扱うのでとりわけ急変や搬送が多いです。そのような常に殺伐した環境で、助産師は分娩進行を実質自分一人で判断して行動する場面も少なくありません。必要な場合は上司や医師に楯突かないといけない場面もあります。そのため、一緒に働くスタッフはとにかく意見がハッキリした、気が強い（悪く言えば高圧的な）人が多かったです。
今思えば、私の性格に全くあっていない環境だったなと自分を慰めたくもなります。
そのような中で、例えば緊急の案件があり病棟がざわつくと、ただでさえ気の強い人はますます気が強くなります（つまり話しかけにくい）。その中で私はペアのスタッフに確認をとりたい案件があったが今すべきでない（今確認したら機嫌を損ねるかも）と判断し、とにかくこの人に怒られたくないから自分でやれることは1人でやろう、、こういうことがインシデントにつながります。その時の助産師としての適切な判断より「この人に怒られたくない」の方が上回っていたのだと思います。このような精神状態だと適切な判断はできないですよね。
ちなみに、先輩がいうには「急変や外部からの搬送等イレギュラーなことが起きた際に『おっしゃー！やってやるぞ』と思える人は向いてて『ああ、もう帰りたい』と思う人は向いていない」そう。
私は明らかに後者でした。
まとめ
今回は、「看護師助産師をやめた理由」をテーマに書きました。
看護師を辞めようと思う理由は人それぞれですが、私個人としては、、
- 周りのスタッフが楽しそうに働いていない
- 自分の休みが確保されていない（急に剥奪されることがある）
- そもそも助産師看護師であることを自分が良く思えていない
- やっていく中で向いていないことに気づいた（自分の特徴に気づいた）
という点でした。「この程度の理由で辞めたのか！」と思われる方もいるかと思いますが
この程度の理由で辞めてもいいのです！良いかどうかはその人にしか分かりません。
今「助産師看護師を辞めたい」と悩んでいる方々が少しでも共感できる内容であれば幸いです。
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