仕事辞めたいは甘え?【甘えは悪ではない】自分が辞めるべきか判断する基準を紹介

医療職転職
看護師
看護師

仕事辛すぎて辞めたい、、私は辞めていいのかな。けどこういうのって甘えってよく言うよね。甘えかどうかってどうやって判断するの?

会社員
会社員

辞めたいけど、また次の場所でも同じことを繰り返すっていうから辞めるのが怖い。

 今回の記事では、そんな方々に向けて、ブラック病院からの転職経験のあるなみあん「仕事を辞めるのは甘え?【甘えは悪ではない】自分が辞めるべきか判断するための基準を紹介」いたします!

ちなみになみあんはこんな人↓

・ブラックな総合病院民間病院でトータル3年半助産師として勤務。
・その後保健師に転職。自分に合う仕事をみつけ、自分の人生の幸せについて考えるようになる。
ライフスタイルが目まぐるしく変わる20、30代の医療職で働く女性が自分に合った働き方を見つけ、幸せをつかむためのお手伝いをするため発信中!

  ちなみに私がブラック病院を辞めた理由についてはこちらの記事に記載してます。今回の内容と重なる部分もありますので是非一緒にみてみてください。

この記事を読むことで、以下のことがわかります。

  • 仕事を辞めることは甘えなのかどうか
  • 仕事を辞める際の周りの反応とその対応方法
  • 今の自分が辞めるべきか判断するための客観的基準
なみあん
なみあん

なみあんの実体験をもとに書いていますので、今の自分が辞めるべきかどうか、判断をするための参考にしてみてくださいね。

甘えは悪いことではない!

 まず、仕事を辞めたり、嫌なことから逃げたりすることが甘えかどうかは他人には誰にも判断できません。けど、まだまだ世間一般的にはどうしてもそう思ってしまうし、周りからはそう思われてしまうことが多いです。
 ただ、そもそも甘え自体悪いことではありません。真面目すぎる現代の日本人にとって適度な甘えは必要だと思います。

 かといって私は、簡単に「辞めたい」と思うことを良しとしているわけではなく、少しずつ自分を深堀して辞めたいと思う理由や自分の本当の気持ちを探って自分が本当に辞めるべきかどうかを必要があると思っています。そちらに関しては、こちらの記事にも書いていますのでご参照ください。

 私も、実際辛い環境から逃げました。けど逃げてから一度も後悔したことはありません自分が自分にとって必要な逃げだと判断できる場合は逃げも決して悪いことではありません。

仕事を辞めることが甘えかどうか、決めるのは自分自身

 仕事を辞めるか悩んだとき、信頼できる人に相談しますよね。私も辞めた時はいろいろな人に相談しました。人の意見を聞くことは広い視野で自分の状況を見つめる上で大切だとは思いますが、結局今辞めるべきかどうか判断するのは自分自身です。

他人は他人

  基本的にどれだけお世話になった人や信頼している人でも他人は他人です。誰も私の人生の責任は負ってくれません

 みんな私のことを思って色んな言葉をかけてくれます。

・辞めたら後悔するよ
・どこいっても一緒だよ
・そんな理由で辞めるなんて仕事なめてるの?
・頑張ってたらいつかみえてくるものがあるよ
なみあん
なみあん

私が退職した際に他に4.5人同じタイミングで辞めた方がいました。皆理由は出産、介護、夫の転勤など、、客観的に見ても辞めて仕方の無い理由ばかりでした。そんな中自分は(表面上は)他にやりたいことがあるとしていましたが、実際には仕事が性格的に合わないというかなり主観的な理由もふくまれていため、辞める直前まで「皆私のこと弱い奴って思っているのかな」「私って本当に辞めるのが正解なのかな」という不安は常にありました。

 しかし、これは多少は仕方ありません。不安に思うのは自分のこれからの人生を大事にしている証拠ですので、しっかり自分の決断を信じてあげましょう。


 私が辞めた理由も、正直周りの人から見たら「そんな理由で辞めるの?」なんて思う理由だったかも知れません。しかし、物事に対する価値観や感じ方は人それぞれ。自分が辞めるべきだと思ったらアドバイスに反していたとしても辞めて良いと思います。

家族でも判断のものさしは異なる

 家族や近しい人でも物事に対する価値観や感じ方は異なります。そして、近しい人ほど簡単に辞めることに納得をしてくれないことが多いです。それは「食いっぱぐれなく、生活に困らないよう過ごして欲しい」「まっとうな道を歩んで欲しい」という愛情だとも思います。

 しかし、何度もお伝えしていますが、今辞めるべきか判断するのは自分自身です。親でさえも自分の人生の責任は負ってくれません。

 私も家族に辞めたことを報告した際は、色んな事を言われました。

すぐ辞めたりして恥ずかしい。
辞めても人間関係なんてどこも変わらないよ。
好きなことを仕事に出来るなんて簡単じゃない。
辞めて楽な道に逃げるとたるむんじゃない。

  私は元々仕事が辛いことについて家族に全く相談していなかったので、家族も受け入れ準備が出来ておらずびっくりしたのもあって、かなり厳しい言葉ばかりもらいました。円滑に物事を進めたい場合は、家族に日頃から仕事の話をして自分の気持ちを理解してくれる応援者側に立ってもらうことも大切です。

 家族の理解が得られなかった私のような場合は、かなり精神的に堪えます、、ですが、ここは踏ん張り時です。自分の決断を信じましょう。

やってみないとわからないこともある

 前述したように、周りはそれぞれの経験値から色んなことを言います。しかし、実際辞めてみてから思うのは、「すべて的外れなアドバイスだった」ということです。

 実際に辞めてみると、辞めて後悔したことは一度も無く、自分が働きやすい環境もみつかりました。今までのキャリアや経験を活かしながら充実した毎日を送ることができています。

 辞めることに対してぶつぶつ言っていた親も今は何も言わず、以前と変わらない関係を続けています。

「もうちょっと続けても良いんじゃない?」と言っていた友達も、今は「やっぱ辞めて良かったね」と言います。

 どれだけ信頼している人であっても、自分以外の人間とはそんなものです。こう考えると周りの人からどう思われているかを考えるのは本当にばからしいことですよね。

辛いかどうかは人それぞれ

なみあん
なみあん

同じ事を経験している人でもそれを辛いと感じるかどうかは人それぞれなんです。

感じ方は人それぞれ異なる

 何度か前述しているように、物事のとらえ方、感じ方、価値観は人それぞれ違います。

私は、仕事を辞めるか悩んでいるとき、どうしても、「同じ経験をしている同期は頑張れているのにどうして自分は頑張れないのか、できないのか」ということを悩んでいました。

 今思えば、生きてきた環境が異なる他人と自分が違うのは当たり前なんですね。最初はそんな弱い自分を受け入れるのは難しかったですが、その経験を通して、自分にはそれ以外に色んな強みもあることも知るようにもなりました。

自分の弱さを知るのは強み

なみあん
なみあん

自分の強みや弱みを理解する大切さを知った今と昔では考え方は大きく変わりました。

 他人と自分の違うところを知る経験が出来たのはあなたにとっての強みです。自分の弱み、強みを知ることだけでも一般的な人より一歩先を進んでいると私は思います。また、より自分に合った仕事や生き方を見つけることにも繋がります。

「不得意なことから逃げるのは良くないのでは?」と思う方も居ると思いますが、ではあなたは自分の得意なことをちゃんと理解していますか?不得意なことばかりに目を向けるのではなく自分の得意なことから伸ばした方が成長は早いです。自分の弱み強みを知り、それに合わせた仕事の仕方を見つけることで仕事の取組み方は大きく変わります。

私も数回の転職を通して、自分の強みや弱みを理解することが出来ました。まだまだ完全に自分を理解しているとまでは言えませんが、そのおかげで人生に対する考え方も変わり、自分を大切にすることにも繋がったと思っています。

自分が辞めるべきかどうか測る基準はある?

結局辞めるべきか決めるのは自分って言うけど、実際どうやって決めたら良いの?自分を深掘りしても誰も「辞めて良いよ」とは言ってくれないから、踏ん切りがつかないよ。

 私も仕事を辞めたいと悩んでいたときは「辞めても良いと思える客観的基準がほしい」といつも思っていました。誰かが「こんなに状況なら辞めてもいいよ」と言ってくれてないかと思っていました。

客観的な辞めてもいい基準なんてない

 私はネットでよく「辞めてもいい基準」を調べていましたが、具体的な基準はどこにもありません
 ネットで「仕事 辞めてもいい」で検索すると、よくこんな文章を目にしました。

甘えではなく辞めた方が良い8つのケース

他にやりたいことがある
今の職場でのキャリアアップに限界を感じる
今の会社に将来性を感じない
頑張っても評価されない
あまりにも労働時間が長い
あまりにも給料が安い
ハラスメントを受けている
心身に影響が出ている
https://career-theory.net/job-resign-dependence-149906

 これを自分に当てはめようとすると、どうしても、こんな風に考えてしまいました。

「労働時間が長いと言ってももっと長い人も居るよね。」
「仕事は辛いけど、なんだかんだ仕事にも行けてるしご飯も食べれてるし、心身に影響が出ているって程ではないんだよね。私はまだまだ頑張るべきってこと?」
「給料はそこまで安くないから自分はやっぱり辞めないべきなの?」

説明が万人に通用する抽象的な内容なので自分に当てはめると中々判断がつかないものが多かったのです。

鬱のチェックリストはどうなのか

 他にも、よくネットで辞めるべきなのか検索すると出てくるのが鬱のチェックリストでした。

 もちろんこの自己診断で鬱の可能性が高ければ、医療機関を受診し、その原因が仕事であるならば即刻辞めるべきだと思います。

 しかし、私はそこまで当てはまらなかったのでした。仕事は辛かったが、好きなスポーツは良くしていたし、ご飯も毎日食べていたし、仕事の前日に気分が暗くなることはあったが、絶望とまでは言えなかったし、、、

なみあん
なみあん

結局「それなら私はもっと頑張らないといけないのか」と逆に苦しめられてしまいました。

 唯一少しだけ過食があったので、勇気を出して心療内科を受診してみました。しかし私の場合、過食と言っても食べて吐いているわけではなく、単純に仕事終わりにコンビニに寄ってお菓子やご飯を夜中食べまくるということを繰り返していただけだったので、1度話を聞いてもらっただけで次の受診も勧められず、何もしてもらえませんでした。自分ではどうしようもなかったから受診したのに、病院の先生にも「おまえはもっと頑張れ」と言われたような気がしましてますます苦しくなってしまいました。

なみあん
なみあん

ちなみに過食は仕事を辞めて日勤のみの仕事に変えたらすぐなくなりました。

鬱の診断がつかなくても辞めてもいい

 私は、結局心身にはっきりとした影響が出たり、鬱状態になったりする前に仕事を辞めましたが、結論から言うと辞めて正解でした。「心身に影響が出る前(鬱状態になる前)に辞めた方が良い」です。

といのも、鬱病は一度なると再発の可能性が高いのです。

うつ病は再発する可能性が高い病気で50%の人が再発するといわれています。また、再発を繰り返すことで慢性化することが知られています。1回目の再発は50%の確率ですが、2回目は70%、3回目は90%と再発する可能性が上がります。

 鬱病は仕事など原因を取り除くだけで解決する訳ではない複雑な病気です。自分を大切にする意味でも、鬱病の診断がつくような状態になる前に自分の意思で辞める決断をする必要があります。

自分が辞めるべきか判断するために行った方法

 私が辞めるべきか判断するために行った方法は以下の2つでした。

・カウンセリングに通う
・自分が辞めるメリットデメリット、辞めないメリットデメリットを書き出す

 どちらも自分の状況や性格、考え方を客観的に見ることが出来たので非常に有用でした。

カウンセリングに通う

 前述したとおり、私は心療内科であまり良い対応をしてもらえなかったこともあったので、知り合いから紹介された心理学科のある大学が行っているカウンセリングに参加しました。病院のカウンセリングよりも比較的値段がリーズナブル(1回3000円ほど)で通いやすかったです。

 基本的に心理士さんとの1対1(または学生さん付きで1対2)で、悩んでいることを傾聴してもらい、自分の思いを表出することからスタートし、自分の考え方の傾向やその上での対応法について客観的意見を教えてもらい、トライする、というものでした。

仕事を辞めて結果的に好きな仕事に巡り会えたので3,4回しか通いませんでしたが、第三者でありかつ有識者である方から自分の考え方の傾向について助言をもらえたのでとても役に立ちました。

メリットデメリットを書きだす

 この方法は、カウンセリングをしている中で勧められた方法です。

 自分が辞めなかったときのメリットデメリット、辞めたときのメリットデメリットを紙に書き出す、という方法です。こうすることで、自分が辞めるべきかどうかをより客観的に眺めることが出来ました。紙に書くことで視覚的にもどのくらいメリットデメリットがあるのかもわかりやすかったです。

なみあん
なみあん

今でも、選択に迷ったときなどによくこの方法を使います。

まとめ

 今回は、「仕事を辞めるのは甘え?【甘えは悪ではない】自分が辞めるべきか判断するための基準を紹介」についてお話ししました。

 仕事を辞めるべきかどうかを決めるのは結局は自分自身です。
 他人は誰も私達の人生の責任を負ってくれません。

 辞めるべきかの判断については明確な客観的基準はありませんが、カウンセリングに通って第三者からの客観的な意見をもらうこと、辞めた場合や辞めない場合のメリットデメリットを書き出し、客観的に自分の状況を眺めることは、自分が辞めるべきかを判断する上でオススメです。

 自分の人生は自分だけのものです。今少しでも「辞めたい」と悩んでいるのであれば、自分の心が苦しくなる前に、一歩踏み出してみましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました